2007/09/28
逆光で見づらい写真、申し訳ありません。<(_ _)>
カメラアングルが~・・・ここしかない。[:がーん:]
昨日は、大船渡出発5:30、車で仙台の「宮城県民会館」へ行ってきました。[:ダッシュ:]
帰宅はPM10:30となりました。朝夕のラッシュで渋滞に巻き込まれて・・・しかし、ちゃんと間に合いましたYO.
「資源変動と流通加工の変化に対応した多獲性魚類の漁業生産のこれから」
主催:東北区水産研究所・水産海洋学会
開会9:00 閉会18:00
昼休み1時間を挟むのみで、15名の著名人が次々と登壇発表。
久々に、さび付いた頭をフル回転[:ダッシュ:]で拝聴しました。
①東北・北海道太平洋沿岸における多獲性魚類の漁獲量の変動とその要因
②漁業生産現場の変化(魚価の変遷、経営上の問題点)
③主要水揚港周辺の冷凍、加工、流通の質的、量的な変化とそれを招いた要因
④世界的な水産物流・加工・消費の動向と日本の生産との関係
⑤今後の方向について
総合討論
「現在の漁業と国際環境を考慮した上での沖合漁業の生産体制・水揚港の改善方向などについて議論」
う~ん!!
漁船漁業の実態は、極めて厳しいものが報告されています。国際競争に勝たなければ生き残れないことは、
漁船漁業も同様で、「管理型漁獲」&「高効率化」は、緊急の課題と感じてきました。
漁船経営者からは、燃油高騰等による莫大な直接経費の増加と資源減少、更には、魚価のアンバランスによる赤字経営。
海洋環境保全という大きなテーマも提起されました。魚は「国際食品」と実感する報告もなされました。
多獲性魚類(アジ、サバ、イワシ、サンマ等)の漁獲量の大変動により、多岐にわたる水産関連の業種業態の変遷。
特にも、釧路港・八戸港等のまき網基地の大激動は、まさに、栄枯盛衰の歴史そのものです。
同業者として知ってはいましたが、拝聴して、更に、自然の偉大さ・怖さを実感しました。
お魚様は偉大なり! 自然は偉大なり! 恵比寿様は偉大なり!
コメント
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仙台までの往復と、ほぼ丸一日のシンポジウム参加、ご苦労様でした。
私もこのシンポにおじゃまさせて頂きました。
大きく変動する資源に対し、いかにして流通、加工、そして消費が対応しなければならないのか?ということに対する取り組みが、ようやく緒についたところだと思います。
元来漁業は、魚種交代に対応して対象を変えて対応してきているものですが、今頃になってようやく水産研究や行政がそれに気づいたといったところだと思います。
ただ、今回の議論では、これまで日本の漁業がたどってきた道を再びたどろうとしていることから脱しきっていない印象も受けました。
それ以外で重要な点としては、石巻魚市場の社長のコメントで、いかに水産業が市民権を得るか、そしてその獲得に向けた努力を行うか、ということだと思います。
このブログがその役割の一端となれば、と期待しております。
by 後藤 友明 2007年5月28日 10:39 AM
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後藤様
シンポジュームは、ほんとに丸1日でしたね。私は会社へは、復命書をA4で2枚ビッシリと提出しました。その一端をご紹介し、コメントへのご返事と致します。「同業者である石巻魚市場の須能社長については、「市場の役割」として生産者と買受人の調整役の大切さを述べるとともに、公設市場は魚食普及に当り、消費者への「食育」の大切さを説くべきであり、魚料理を通した「食育」の実践活動へは須能社長自らが出席し、市民へ魚食を訴える活動をしている。「市場の在るべきすがた」については、「公設の立場を第一義」とした考え方が随所に感じられる講演で、同業者として感服する内容であった。総体的には先行き不透明で、相変わらず「先が見えない水産業界」と感じましたが、岩手県内の場合は水揚基盤となる地場の漁船漁業や定置網漁業に、心強さも感じてきました。県内の漁船漁業や定置網漁業のますますの繁栄を祈念するとともに、この地場漁業種や買受人の狭間にある魚市場としては、今後、「市場に何ができるのか」更に検討するべき必要性を痛感しました。総合討論は活発な意見が交換されましたが、意見の集約は極めて難しく、水産業界の複雑で難しい現状を垣間見る思いでした。各地からの実例報告や研究員の報告は有益ではあるが、結論は自己責任で決定するものであり、経済の厳しさも感じながらの拝聴でした。今後も毎年開催される講演会であるならば、市場職員としては意義ある講演が多数であり、次年度以降も出席すべきシンポジュームである。」
後藤様、コメントありがとうございます。
「水産業をマイナーからメジャーへ!」の心意気で、【魚ログ】投稿いたしますので、今後とも、よろしく応援の程、お願い申し上げます。<(_ _)>
by 佐藤 2007年5月28日 1:06 PM
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佐藤様
丁寧かつ詳細なとりまとめをご紹介くださり、ありがとうございます。
我々も、微力ではありますが、「水産業をマイナーからメジャーへ!」のお手伝いできればと思いますので、よろしくお願いします。
もう一点、今回のシンポジウムでは、資源管理の考え方について、「資源は国民の共有財産である。そして、それを利用する漁業者はその管理を国民から負託されている。従って、水産業は、水産資源を管理する義務を負う。」といった話がだされていました。そういった考え方が、広く多くの県民に認識されることが、資源管理と持続的な資源の利用が成就される早道なのだと思います。
by 後藤 友明 2007年5月28日 6:16 PM
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後藤様
「資源は国民の共有財産である。そして、それを利用する漁業者はその管理を国民から負託されている。従って、水産業は、水産資源を管理する義務を負う。」との考えは、<水産資源=養殖物や天然魚等>を無主物とする考え方であったこれまでの漁業のあり方を180度変えることですね。つまり、生産者に義務を課すことは、逆に、当然ですが、生産者にも「責任」が発生することとなります。しかし、今はまだ、その領域に現場自体が対応出来ないことが現実です。持続的漁業、資源利用を考察すれば、結果はおのずと見えてくると思います。ご指摘の通り、成就される早道とも思いますが、・・・なかなか、経済&流通&既得権は化け物であり、極めて難しいものがあります。慎重にことを進めることも一理あり。性急にことを進めることも一理有あり。今は、そのかどきなのかと思います。現に新聞紙上では、全漁連の反論も掲載されています。コンセンサス重視の民主主義社会としては待ちの姿勢も要求されます。後藤様「急いではことを仕損じる」、もう少し静観させて下さい。【魚ログ】でこのような玄人のコメントのやり取りをできることは刺激になりましね。今後ともコメント下さい。誠心誠意、お応えいたします。
by 佐藤 2007年5月28日 8:58 PM
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後藤様
コメントの中に水産資源(養殖物や天然物)との表現がありましたが、無主物との論理からは<養殖物>は、除いてください。お詫びして訂正いたします。
by 佐藤 2007年5月29日 4:53 AM